どうしてお金が残らないの!?



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今月分の試算表を見ながら税理士は言いました。
「順調に利益が出てますね。この調子で頑張りましょう!」

それを聞いた社長は思いました。
「儲かってる実感が全くないし、その証拠に手元に現金が残ってないんだが・・・」

社長は何か変だなと気付いていますが、この状態のまま放っておくと大変危険です。
利益が出て税金などを払わなければならないのにお金がない。これが税金だけでなく、日々の仕入代金も払えないほどお金がなくなってしまうと会社存続の危機です。

ではどうしてこのようなことが起こるのかを1つ例をあげてみましょう。


この場合、税金計算の基になる利益は 
  
50万円(売上)- 30万円(仕入) = 20万円(利益)

ところが、代金は翌月にならないと入ってこないので手元にありません。
これが利益が出ていても、現金が残らない理由の1つです。
ついでに言うと、仕入から回収までの間は手元に現金がありませんので、このような時に急な支出が出てくると会社はさらに困ってしまうのです。
もちろん対処法もあるのですが、それはまた今度。。。

この「入出金時期のズレ」はとっても基本的なことですが、実際はこれ以外にも様々な原因があり、それらが複合しているのでワケがわからなくなってしまいます。
このようなことから、「利益」と「手元の現金」はほとんどの場合一致しないのです。

現金や預金は会社の血液と同じで、資金繰り(血液の循環)が悪くなると、本業全体に影響を与えてしまいます。
利益があっても現金が残らない・・・
黒字倒産にならないように、こんな症状が現れたら早めの対策をお勧めします。
税務情報 | 09:00 AM | comments (x) | trackback (x)

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