エンディングノートと遺言



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 ここ数年、「エンディングノート」という言葉をよく聞きますが、ご存知でしょうか?
これは「もし自分の身に何かが起こった場合に伝えておきたいことをまとめておくノート」のことを言います。

どんなことを記入するのか、少しだけ項目をあげてみました・・・

 〇何かがあった時には誰に連絡してほしいか
  (親族なら〇〇さん、お稽古事なら△△さん、町内会の事は□□さんへなど)

 〇介護が必要になった場合にはどうしてほしいか(費用や資産の管理も含めて)

 〇葬儀の実施について(葬儀場や費用、宗派・宗教、葬儀の規模など)

 〇希望する埋葬方法、お墓の費用など

 〇遺産分割や形見分けの方法、依頼・相談先リスト

 〇財産について(預貯金、不動産、有価証券、生命保険や損害保険、個人年金等)

 〇自分史(親や兄弟との思い出、学歴・職歴、配偶者や子供との思い出、
      これまで住んだ家や場所)


最後の自分史というのはなかなか面白い発想ですが、これ以外にも項目はたくさんあります。
 自分の親に向かって、「万が一の時はどうしたい?」なんて、一緒に住んでいてもなかなか聞けませんよね。まして遠く離れて住んでいればなおさらです。
そんな時にこういったものがあると残された方はとっても助かると思いますし、また、その方が考えていたことや思い出がいつまでも文章として残ることも、このエンディングノートの良さではないでしょうか。
実際にエンディングノートを見ていただくとわかりますが、びっしりと書く必要はなく、時間のある時に少しずつ埋めることができます。
あまり、難しく考えず日記やメモ帳の延長と考えるといいかもしれません。


 私たちは仕事上、相続の際に残された方々とお会いすることがありますが、故人の意思表示(考えや思い)が書類などの形として残っていると、それが無い時と比べて、その後の人間関係や相続に伴う手続きなどがスムーズに進む気がします。

 エンディングノートは法的な効力はありませんが、そのあたりも含めて考えられるなら遺言という選択肢もあります。
 遺言は決まった形式で書かなければいけないので、自分で作成するのはちょっと面倒ですが、公証役場で作成してもらうことも可能です(費用はかかりますが…)。
ご自身の最期の意思表示として、また、残された方々に「争族」が起こらないようにするためにも準備しておくことは大切だと思います。

 そういえばこの記事を書きながら、2~3年前にエンディングノートを母にプレゼントしたことをふと思い出しました。しかも、母の誕生日に・・・
 その時は、離れて暮らしている母はこれから先どうしたいんだろう?という気持ちで渡したのですが、よくよく考えると(考えなくても!?)誕生日プレゼントにはちょっと向いてないですよねぇ。。。

母上様 この場を借りてお詫び申し上げます。<(_ _)> ペコリ
中山のひとりごと | 09:00 AM | comments (x) | trackback (x)

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